カップルの話。

はいどうも~お盆のあまねですよ。お元気かしら。

 

お盆ってきゅうりとナスの馬を作るでしょう?

いやきゅうりが馬でナスが牛さんか、そうあれ。

私は今まで一度もそういう風習に接したことがなかったので、

Twitterなんかでうpされているのを見てしみじみ

「ああこれマンガじゃなくて作ってる人いるんだよな」

って確認してたりします。

なんというか、私にとって神話のような遠い存在だったのです。

そんなお盆でも、私は普段通りお仕事中でございます。

だいたいのクライアントさんがお休みに入るのですが、ありがたいことに好きなメルマガは届くので(そりゃ予約配信だからね)、仕事の合間の気分転換に読んでいたりもします。

 

数ある好きなメルマガの中に、富士見ユキオ先生のサイコセラピーのメルマガがあります。先生はたくさんの資格をお持ちの、世界で活躍するベテランカウンセラーですが、日本トランスパーソナル学会の理事もしておられるので、会員である私も公演を聞きに行ったりこうして先生の文章を読んだりしているわけです。

 

その中で最近出会ったのが、カップルセラピーのお話でした。

 

カップルや夫婦は

『ロマンチックラブ(つまり恋愛)で出来たものだ!』

と思っている人が多い、という書き出しでした。

・それが自然であり、

・当たり前で、

・それ以外のものはダサくて古臭い(つまりお見合いとか?)、

・ロマンチックラブで出来たカップルじゃないと間違っている(何がだろ、政略結婚のことかな?)

と思われることも多いのだそう。

 

うーん確かにそうかも。

子供のころ、私も親に「恋愛を経ていない結婚はおかしい」と言ってやった記憶があります。

それほど昔から自分の脳にはカップルの間違ったイメージが出来上がっていたわけです。女の子は特に漫画などで出来上がるのかしら・・・。

 

しかしそれほど小さい頃から思っていても、カップルは「何となく自然に出来上がるもの」というモヤのかかったイメージしかありません。

カップルとは、夫婦とはどういうものか、多くの人が知らずに育っているんですね。

そういえば先日、「恋人に飽きる」という悩みを占い師に相談する人がいると知りまして、ちょっとびっくりしました。飽きる・・・という表現が私にはなんとも無機質だったので、何か消耗品のように感じられたのです。

 

しかし運命的か偶然か、こちらのメルマガがタイミング良く来て読んだことで、この違和感は少し解消されました。

 

「カップル」というものはそもそも人工的で、歴史的な産物なのです。

婚姻届けを書く時点で人工的に作られた契約です。

(なので私は「結婚したい」という人へ「紙を書きたいのかパートナーシップを育みかつ制度を利用するのか」を聞くことにしています。)

 

カップルは恋愛で何となく出来上がるもの、ではありません。

「カップル」という関係は育むものであり、

”育まない場合は子供じみたチョコレートや砂糖菓子、王子様お姫さまのように、頭の中を刺激してハイにするだけのもの”です。

 

これ↑は富士見先生の表現そのままですが、なるほどです。自分のディズニー嫌いが分かった気がします(笑)

 

しかしこの刺激も結局は半年程度で切れてしまいますので、「カップルとは何か」が分かっていないと刺激欲しさに次々と別の人にとっかえひっかえしてしまうのです。

 

ああこれがもしかして「恋人に飽きる」なのかな?そんな風に思いました。

「キラキラ恋愛はカースト上位」「結婚はゴール」だと植え続けた世間が原因でもある気もしていますが、それをエンタテインメントだと見極められない我々も思考停止になっていて、やはりおかしいのだと気付きました。

戦後、夫婦やカップルは家長制度で作られていましたよね。それは「家を存続する」というビジョンがあるために、家族全員で目的に向かっていたわけです。

 

これは分かりやすい人工的なカップルであり、良い悪いは別として、現在言われている夫婦間のコミュニケーションは無かったことだろうと思います。そして長男や家長以外の人間は「家」というタテ社会に付属しているだけなのでしょう。

 

しかしなぜかこれを必要なくなった場面や現在でもなんとなく持ち込んでいる男女がまだいるそうで、さらに新しいカップルイメージも出てきているから、そんな男女は混乱を極めているのだそうです。

 

これは意外でした。家長制度なんて皆嫌いなものなのかと思っていました。そういう風に育てられて、嫁いだ先で必要がなくても自分の教わってきた事をなかなか刷新できず困っているのかもしれませんね。

それでその新しいカップルイメージとはどんなものかというと、

「カップルはロマンチックラブをベースに作られなければいけない」

というものです。

 

こういう風に言うと何か特別なものに感じますが、結局これでしょ?いや当たり前じゃない?じゃあ他にどうやって付き合うわけ?となるわけで。

 

そう思えるほど、皆これが正しいと思っていますよね。

 

これは神話並みに事実とは違っているのですが、先に述べたように、マンガや小説やドラマやマスコミ報道やゲームなどが手伝ってこの神話を「本当」だと信じ込ませているように思えます。そして我々も、本当かどうか考えることなく、簡単に信じてしまっていますね。

(それで最初に戻るわけです)

 

しかしこの場合「ロマンチックラブを経てのカップル」は存在していますが、この後がないですよね。

 

つまり結婚後どうやってパートナーシップを育むか、これって↑これだけを信じていれば、カップル成立後何をしたらいいか分からない人だらけです。

それに、過程になると思っている「ロマンチックラブ」は、過剰になれば覚せい剤的なものになりますので、依存にもなりかねないと思いました。

家長制度の夫婦イメージは、先生いわく

・男尊女卑

・良妻賢母

・マザコン夫と妻

という戦後はびこったカップルイメージなんですが、これに現代の過剰なロマンチックラブイメージが混ざるものだから、

「ロマンチック過剰症でやっと結婚したと思ったら家長制度に巻き込まれて悩んでいる」

というまぜこぜな状態になっているようです。

 

確かに、結婚歴2回の私もこれを感じます。しかしこれはけして少数派ではないはずです。なのにパートナーシップの育て方は誰も教えてくれないのです。

 

カップルは人工的に作られるもので、「将来のビジョン」やら「当面の目的」やら「将来の目標」といった人工物を間に入れないとうまく育んでいけないことを知らなくてはならないのですね。

 

逆にそれがあればうまいこと協力関係を保っていけるのだ、ということを知らないと、

・不倫や浮気

・略奪愛

・離婚

・結婚できない

といったお悩みは減る事はないし、占い師もいっそう悩まされることになるのかなという印象を持ちました。

ややこしい話になりましたが、鑑定の現場で一番多いのはいつの時代も「恋愛」です。誰に聞いてもそう言います。通常の恋愛だけではないようなので、「恋心」というべきか・・・

 

このねじれた状況を1mmでも直すお手伝いが、占いを通して出来たら良いのだけど・・・そう言っている自分も分かっていなくて気付けないのが、この問題なんでしょうなあ。

 

今回は北アルプスの写真を載せました~♪

キレイですね!撮った人天才!