まじなう。

こんにちは。2月ですね。チョコの季節です。

百貨店ではバレンタインコーナーが設置され、甘い香りが漂っていました。

チョコレートに託す女子の想いは、呪術的で好きです。チョコレートには何を溶かし混ぜたのでしょう。

というあやしい妄想はいいとして、先日不思議ネットさんで呪術の紹介記事を書かせていただきました。こちらです。http://world-fusigi.net/archives/8728294.html

昔からこの手の本を買い漁っていたので、何か聞かれれば事欠きません。

今度の試合に勝つ魔術ない?と聞かれれば答えるし、会社のあの人を再起不能にする魔術ない?と聞かれれば答えないでしょう。

集め続けて2●年。

文字といふ蓄積は素晴らしき哉。

ところで、誰にでもかかっている魔術があります。さてなんでしょう。

正解は、名前です。

名前は、親が子にかける、子にとって人生最初の呪術です。かけることで、その子への願いをかける。呪術というと暗いイメージですが、内容は何でも同じこと。願いをこめて祈ることとするならば、名前にその子の明るい未来を願わない親はいませんから、同じように考えられるわけですね。

 

術師は名前を教えないものですが、その名前はその人とイコールになってしまうので、名前を知られて使われるということは実に危ないことなのです。

危ない方は偽名でも考えてみて下さい。

 

名前がその子の人生をある程度決めているとも言えるし、その子が選んだ人生に名前がくっついてきているとも言えます。

名前とは個体の支配とも考えられるので、その名前になったらそのような生き方になってしまう。

その人がいたとしても、名前がなければ存在の証明ができない。

もはや名前が独り歩きしていますね。おかしい話です。便宜上の個体識別方法ではないのかしら。

名前と言えばね、人の形に見える石を祀るから、石が神になる。というのをはるか昔に何かで読みました。似た話はどこにでもあるでしょう。

石を祀るから石が神になる。

祀らなければ祟らないのかもしれません。 

「祀ったから神になる」とは名前を付けて本来のものとは違うのだと周囲がはやし立てたから違うものになった、とすると、生き物ではないものに魂を入れるのは人なんでしょうね。

いや、日本人は本来石や土にも神が宿ると考えていたのでした。

だとすると、石を神にしたのは人間ではないのでしょうか。

自分がお守りとして大事にするから、単なる石でも守ってくれる。のかもしれない。名前の力かもしれませんね。

祀るとは名前をつけることよりも大きな話でしょう。

名前を知ると特別になる。って星の王子様で書いてませんでしたっけ?

名前、特別になるんです。あなたがつけたのならね。

今日はチョコレートスペシャルでした。甘い1週間をお楽しみください。

あ、次はまた不思議ネットさんで「世界の迷信」についてご紹介します。お楽しみに。